日本オラクルは1150億円の貸付に注目集まり高値を更新、潤沢なキャッシュフローに改めて注目集まる

■「1200億円の現金あり、余資の有効活用について検討を進めていた」

 日本オラクル<4716>(東証スタンダード)は12月20日、急激に出直る相場となり、午前10時にかけて5%高の1万1750円(590円高)まで上げ、約2週間ぶりに年初来の高値を更新、2021年以来の高値に進んでいる。19日の15時から21時にかけて第2四半期決算と「支配株主への資金の貸付」を発表。第2四半期決算(2023年6~11月・累計)は前年同期比で営業利益10.4%増などと「順調」の域を出なかったが、オラクル・ジャパン・ホールディング・インクに1150億円を限度額として貸付けるとし、潤沢なキャッシュフローに意外感と驚きが言われている。

 6~11月の売上高は前年同期比8.9%増加し、四半期純利益10.4%増加した。通期予想は従来通りとした。連続最高を更新する気込み。一方、「支配株主への資金の貸付」では、「当社は2023年11月末現在で約1200億円の現金を有しており、余資の有効活用について検討を進めていた」などとし、「一般的な事業に供する資金需要により貸付の申し入れがあり」、オラクル・ジャパン・ホールディング・インクに最長3年間で1150億円を限度額として貸付けるとした。改めて潤沢なキャッシュフローと財務状態に注目が集まっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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