中外製薬が急伸、創薬スタートアップへの投資活動を開始、289億円のベンチャーファンドを構築

■2024年から本格始動

 中外製薬<4519>(東証プライム)は20日、116円高(2.18%高)の5449円まで上げて急伸し、11日につけた年初来高値の5455円に肉薄している。同社は19日、米国子会社である中外ベンチャーファンド(CVF)を通じて、創薬スタートアップ企業への投資活動を開始すると発表した。CVFは、ボストンエリアに総額200百万米ドル(約289億円)のベンチャーファンドの体制を構築し、2024年から本格始動する。

 CVFのヘッドは、元グローバル製薬大手でCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)マネージングディレクターを務めたJohn Gustofsonで、イノベーションハブであるボストンエリアでの豊富なCVC経験を有する。CVFは、オープンイノベーション強化により、中外製薬のR&Dコア・コンピタンスを拡大し、R&Dアウトプットの質向上と連続的なイノベーションの創出を目指す。CVFのミッションは、画期的なアイデア実現を通じ医療と社会の持続的な発展に貢献することである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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