コーユーレンティア、リユースパネルによる太陽光発電と蓄電システムを自社倉庫で稼働開始

■再エネと防災協定に基づき地域のBCPにも貢献

 コーユーレンティア<7081>(東証スタンダード)は、同社グループの連結子会社コーユーロジックス九州エリアセンター(福岡県太宰府市)に、リユースパネルを活用した「自家消費型太陽光発電と蓄電システム」を設置し、昨年12月28日より稼働を開始したと発表した。

 同社グループでは従来よりESG経営を通じた地球環境や社会課題への対応が持続可能な社会に貢献すると捉えており、その観点から2020年には脱炭素に貢献するため「再エネ100宣言RE Action」に参加、2030年までに事業活動での使用電力を100%再生可能エネルギーにすることを宣言した。それに伴い、2020年7月には全国 220拠点中5拠点を再エネ電力メニューへ移行。また2022年には、コーユーロジックス関東エリアセンター(千葉県白井市)の屋根に、同社の太陽光リユースパネルを設置するなど再エネ率は62%に達している。同社では、今回更なる再エネを推進するとともに、地域のBCP対策及び支援を図るため、太陽光パネル・蓄電システムを設置し稼働開始した。

■自家消費型太陽光発電と蓄電システムの概要

(1)目的と想定効果
1. 電力料金の削減とサーキュラーエコノミー
 太陽光パネルは、直接的な電力料金のコスト削減となるとともに、社会全体の追加再エネ発電所となり脱炭素手法として高く評価されている。また通常であれば廃棄される太陽光モジュールをリユースパネルとして活用することで、サーキュラーエコノミーの一環として取り組んだ。なお、今回の太陽光パネル設置により自家発電率も8%を超えたとしている。

2.防災協定に基づくBCP対策
 同社は、2022年9月に、このシステムの設置場所の太宰府市と「災害時における物資の供給協力に関する協定」を締結した。今回の取り組みは、この協定に基づくBCP対策に役立てるため、太陽光パネルに加え蓄電システムを設置した。これにより、災害発生時に夜間でも電源が取れる施設として活用することが可能となる。

(2)システム概要
1.施設名:九州エリアセンター
2.住所:福岡県太宰府市内山字平田497-5
3.システム名:60kWクラス自家消費太陽光発電+蓄電システム
4.仕様:太陽光パネル340Wパネル×198枚、発電出力67.32kW
(内訳)倉庫全体の自家消費用:162枚、発電出力55.08kW
蓄電システムによる休憩室等2室の自家消費用:36枚、発電出力12.24kW

 今後同社の取り組みとしては、2024年に中部エリアセンターの増設を予定しており、自家発電率は10%を超える。2030年までには、再生可能エネルギー100%達成を目標として推進していく予定である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る