ファーストコーポレーションは24年5月期2Q累計順調、通期減益予想だが保守的
- 2024/1/15 09:17
- 決算発表記事情報
(決算速報)
ファーストコーポレーション<1430>(東証スタンダード)は、1月12日の取引時間中に24年5月期第2四半期累計連結業績を発表した。23年5月期末より連結決算に移行したため前年同期の非連結業績との比較で見ると増収増益と順調だった。そして通期予想を据え置いた。大型案件の進捗などで大幅増収だが、建築資材価格の高止まりなどを考慮して減益予想としている。ただし保守的な印象が強い。積極的な事業展開で上振れを期待したい。株価は12月の直近安値圏から切り返して反発の動きを強めている。高配当利回りなど指標面の割安感も評価材料であり、出直りを期待したい。
■24年5月期2Q累計増収増益と順調、通期減益予想だが保守的
24年5月期第2四半期累計の連結業績(23年5月期末より連結決算に移行したため前年比増減率は非記載)は、売上高が135億91百万円、営業利益が6億70百万円、経常利益が6億54百万円、親会社株主帰属四半期純利益が4億47百万円だった。
23年5月期末より連結決算に移行したため前年同期の非連結業績(売上高101億77百万円、営業利益6億52百万円、経常利益6億41百万円、四半期純利益4億45百万円)との比較で見ると、売上高が33.5%増収、営業利益が2.8%増益、経常利益が2.0増益、四半期純利益が0.4%増益となる。大型案件の進捗などで増収増益と順調だった。
建設事業は売上高113億77百万円で利益(全社費用等調整前営業利益)10億46百万円、不動産事業は売上高21億44百万円で利益2億38百万円だった。建設事業の受注高は5件合計171億02百万円で、受注残高は423億05百万円となった。
なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が59億40百万円で営業利益が2億11百万円、第2四半期は売上高が76億51百万円で営業利益が4億59百万円だった。
通期連結業績予想は据え置いて、売上高が23年5月期比27.6%増の326億円、営業利益が5.7%減の18億70百万円、経常利益が8.0%減の18億20百万円、親会社株主帰属当期純利益が9.9%減の12億30百万円としている。配当予想は23年5月期比4円減配の31円(期末一括)としている。予想配当性向は30.0%となる。
通期は大型案件の本体工事進捗などで大幅増収だが、造注による特命工事の減少や建築資材価格の上昇による売上総利益率低下を見込み、減益予想としている。ただし保守的な印象が強い。積極的な事業展開で上振れを期待したい。
■株価は反発の動き
株価は水準を切り下げる形だったが、12月の直近安値圏から切り返して反発の動きを強めている。高配当利回りなど指標面の割安感も評価材料であり、出直りを期待したい。1月12日の終値は748円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS102円87銭で算出)は約7倍、今期予想配当利回り(会社予想の31円で算出)は約4.1%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS664円54銭で算出)は約1.1倍、そして時価総額は約100億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)