大林組、鉄道でグリーン水素を輸送しCO2排出量を8割削減

■再生可能エネルギーによる水素製造と輸送でグリーンな状態を目指す

 大林組<1802>(東証プライム)は15日、グリーン水素の輸送手段として鉄道を利用し、CO2排出量を大幅に削減したと発表。これは、建設現場で水素燃料電池を用いた電力供給の一環として行われたものである。

 グリーン水素とは、再生可能エネルギーにより製造される水素のことで、製造時にCO2を排出しないという特徴がある。大林組は、大分県玖珠郡九重町でグリーン水素を製造し、兵庫県神戸市の建設現場に輸送している。従来はトラックによる輸送を行っていたが、長距離輸送時のCO2排出量を削減するために、鉄道を利用することにした。

 鉄道による水素輸送は、日本貨物鉄道株式会社、全国通運株式会社、江藤産業株式会社の協力を得て実現した。この結果、1回の輸送にかかるCO2排出量は、トラックによる場合の0.347tから鉄道による場合の0.062tに82%削減された。これは、国内初の取り組みである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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