リプロセル<4978>(東証グロース)は15日、iPS細胞から作った間葉系幹細胞(iPSC-MSC)と関連試薬の販売を開始すると発表した。iPSC-MSCは、再生医療等製品の原材料として期待される間葉系幹細胞の第2世代と位置づけられる。
間葉系幹細胞は、ヒトの脂肪組織や骨髄中に存在する細胞で、多くの疾患の治療やエクソソームの臨床応用に用いられている。しかし、ドナー間での品質の違いや、増殖能の限界などの課題がある。
iPSC-MSCは、単一ドナーのiPS細胞を大量に拡大培養し、間葉系幹細胞に分化させて製造する。これにより、ドナー間差や培養スケールの問題を解決できる。iPS細胞は、リプロセルのRNAリプログラミング技術で樹立されたもので、遺伝子変異リスクを最小化している。
同社は、iPSC-MSCを製品として販売するほか、受託サービスとして臨床グレードのiPSC-MSCも提供する。臨床グレードのiPSC-MSCは、日本、米国、欧州の3拠点のガイドラインに準じたものとなる。本件による業績への影響は軽微という。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)