シナネンHDグループのシナネンが物流子会社の自社燃料輸送車でユーグレナのバイオディーゼル燃料を採用

■年間CO2排出量約566トンを実質ゼロへ

 シナネンホールディングス(シナネンHD)<8132>(東証プライム)の子会社で、エネルギーソリューションを提供するシナネンは、輸送におけるCO2排出量を削減するため、シナネンの子会社で石油製品の輸送を行うシナジートランスポート(北海道札幌市)の自社燃料輸送車において、ユーグレナ<2931>(東証プライム)の次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」の採用、並びに、ボランタリークレジットの活用を行うと発表した。本日17日から開始する。

 脱炭素社会の実現に向けて、CO2排出量の削減および吸収作用の保全や強化を実施する動きが加速している。このような環境の中、シナネンでは現在、全国に展開している各地域のインフラを担う石油供給施設の内、神奈川県横浜市の「シナネンオイルスクエア鶴見」で「サステオ」の取り扱いを開始し、CO2排出量の削減に取り組んでいる。今回、より一層のCO2排出量の削減に向けて、シナジートランスポートの自社燃料輸送車で使用する燃料において、「サステオ」の採用、並びに、ボランタリークレジットの活用を開始した。

 今回の取り組みによって、シナジートランスポートで保有している全ての輸送車において、実質CO2排出量ゼロで石油製品を輸送することが実現し、CO2排出量の削減効果は年間約566トンになる見込みである。

 ユーグレナ社の次世代バイオ燃料「サステオ」は、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさない持続可能性に優れたバイオマス原料からつくられている。「サステオ」は燃料の燃焼段階では通常の軽油と同じようにCO2を排出するが、原料となる植物や藻類が成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、燃料を使用した際のCO2の排出量が実質的にはプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルの実現に貢献すると期待されている。次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」は、化石燃料由来の軽油と同等の性質を持つ炭化水素燃料であり、現行車両にそのまま利用可能である。

 シナネンは、自社グループ会社における利用だけでなく、CO2排出量削減目標を掲げる企業へ、「サステオ」やカーボンクレジット付与燃料など、その目標達成に寄与する燃料を提供していく予定としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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