【話題株】ホクリヨウが20年ぶりの鶏卵市況など好感し活況高
- 2015/9/22 09:30
- 話題株
■業績見通しを増額し来年は北海道新幹線の開業テーマ株人気も
養鶏と鶏卵の大手ホクリヨウ<1384>(東2・売買単位100株)は鶏卵市況が追い風になっている上、2016年3月に開業する北海道新幹線に関する「物色テーマ株」としても人気化する可能性があり、中期的視野で注目余地がありそうだ。シルバーウィーク入り前日の18日には出来高が急増し、一時11%高の845円(84円高)まで上げて戻り高値を更新した。
鶏卵市況については、9月12日付の日本経済新聞朝刊が「卵の卸値が大幅に上昇し、1カ月間で2割上がった」「円安で飼料価格が高止まり」「1年前と比べ9%高い。9月としては1995年以来の20年ぶりの高値水準」などと報道。
続いてキユーピー<2809>(東1)が16日付で、鶏卵価格の上昇にともない2015年12月1日出荷分から業務用タマゴ加工品の価格を2~7%引き上げる価格改定を行うと発表した。
ホクリヨウは、これを追うように17日の取引終了後、2015年8月期の連結業績見通しを全体に増額発表し、営業利益は従来予想の8.72億円(前期比2.5倍)を20%近く増額して10.43億円の見込み(同2.9倍)になるとした。売上高は従来予想を1.3%増額して155.91億円の見込み(同17.8%増)に引き上げ、純利益は同じく17.6%増額して6.24億円の見込み(同11.6倍)に引き上げ、1株利益は83.77円に見直した。
8月決算の発表は10月14日の予定で、ホームページには19日に機関投資家・アナリスト向けに決算説明会を行う予定とある。増額修正後の予想1株利益からはPER9倍台になり、類似銘柄とされる秋川牧園<1380>(JQS)の同50倍台との比較では大きく割安だ。