富士フイルムが熊本で半導体材料の国内生産開始、国内4拠点で生産体制を拡充
- 2024/1/26 13:39
- プレスリリース
■CMPスラリーで国内生産体制を確立
富士フイルムホールディングス<4901>(東証プライム)グループの富士フイルムは25日、熊本県菊陽町にある富士フイルムマテリアルマニュファクチャリング九州(FFMT九州)の工場内に、半導体製造プロセスの基幹材料であるCMPスラリーの生産設備を本格稼働させたと発表。同設備の総投資金額は約20億円で、国内初のCMPスラリー生産拠点となる。
CMPスラリーは、半導体製造プロセスにおいて、半導体表面を均一に平坦化するために使用される研磨剤。近年、5GやAIなどの普及により、半導体の需要拡大と高性能化が進んでおり、CMPスラリーも需要が高まっている。
同社は、米国、韓国、台湾にCMPスラリーの生産拠点を有しているが、国内での需要拡大を見据え、熊本への生産拠点の追加を決定した。今回の生産開始により、国内顧客への迅速な供給が可能となり、グローバル需要にも対応できる体制が整った。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)