【株式市場特集】最高値更新の有力予備軍:バリュー株のスクリーニング結果を公開!

■割安で成長性の高い銘柄とは?

 今週の当コラムは、史上最高値をリ-チ圏内に捉えたバリュー株をスクリーニングした。足元の株価からあと20%から30%上昇すれば最高値奪回可能な低PER・PBR株が浮上したが、中型株、小型株、値ごろ、業種、所属市場も多彩となった。次の最高値更新の有力予備軍として要注目となる。

■最有力予備軍は業績上方修正、増配、自己株式取得などが盛り沢山

 足元の株価から20%上昇すれば上場来高値にリーチとなる割安銘柄をコード番号順に上げると、前記の東京建物のほか次の通りとなる。日本製缶<5905>(東証スタンダード)、三和ホールディングス<5929>(東証プライム)、ルックホールディングス<8029>(東証スタンダード)、キヤノンマーケティングジャパン<8060>(東証プライム)、三愛オブリ<8097>(東証プライム)、ソーダニッカ<8158>(東証プライム)である。

 このうち三和HDとソーダニッカは今3月期業績を上方修正し、株主還元策ではソーダニッカ、三愛オブリが増配のほか、日本製缶、三和HD、三愛オブリが自己株式取得を進めている。ルックHDは目下集計中の前12月期業績を下方修正したが、株主優待制度は拡充し優待商品券の金額を倍増したほか、今年2月の12月期決算発表時には新策定する中期経営計画を公表予定である。

■準候補の10銘柄は3割高すれば史上最高値をブレークも

 足元の株価から3割高すれば上場来高値にリーチとなる準候補の割安銘柄は、バラエティーに富む。コード番号順ではレンゴー<3941>(東証プライム)、オーベクス<3583>(東証スタンダード)、北越メタル<5446>(東証スタンダード)、フジクラ<5803>(東証プライム)、横河ブリッジホールディングス<5911>(東証プライム)、アマダ<6113>(東証プライム)、三菱ロジスネクスト<7105>(東証スタンダード)、佐藤商事<8065>(東証プライム)、菱洋エレクトロ<8068>(東証プライム)、ナイス<8089>(東証スタンダード)と続き10銘柄となる。

 このうち横河ブリッジHD、アマダ、三菱ロジネクストが業績の上方修正と増配を発表し、佐藤商事と菱洋エレクトラが業績を上方修正している。10銘柄のPERは4倍から15倍の間に分布し、7銘柄がPBR1倍を割り、年間配当利回りも菱洋エレクトロニクスの4.61%をトップにほか5銘柄が3%台をキープしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る