ウルトラファブリックスHDは15%高、業績・配当予想の修正が好感され下値圏から大きく出直る
- 2024/1/29 10:39
- 業績でみる株価
■「湿式ポリウレタンレザー」航空機向け好調、12月期末配当は39円の予定に
ウルトラファブリックスHD(ウルトラファブリックス・ホールディングス)<4235>(東証スタンダード)は1月29日、取引開始後に15%高の1389円(180円高)をつけた後も1340円前後で堅調に売買され、下値圏から大きく出直っている。自動車・旅客機・家具などに用いられる合成皮革「湿式ポリウレタンレザー」の大手で、26日の15時に2023年12月期の連結業績予想(決算予想)と配当予想の修正を発表し、売上高を除き増額修正。好感買いが先行した。
家具やキャンピングカー向けは在庫調整や米国の高金利政策の影響で第2四半期を中心に当初予想を下回ったが、航空機向けは好調に推移し、為替差益も発生、23年12月期の連結営業利益は23年2月に開示した予想を5.7%上回る見込みに見直し、親会社の所有者に帰属する当期利益は同23.8%上回る見込みに見直した。
また、配当予想(12月期末のみ実施)は、従来予想の1株31円を39円の予定に増額修正した。前期比でも8円の増配になる。また、A種優先株式(非上場)の配当は従来予想の同68円を85円の予定に増額修正した。前期比でも17円の増配になる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)