人も株も時間の中で生まれ消えて行く=犬丸正寛の相場格言
- 2024/1/26 10:59
- 今日の言葉
【先人の教えを格言で解説!】
(犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に残した相場格言を定期的に紹介。)
■人も株も時間の中で生まれ消えて行く=犬丸正寛の相場格言
死を恐れない人は、時間にとらわれない生き方や考え方ができるでしょう。でも、私たちは普通の人間であり、地球上の他の生き物と同じように、限られた時間の中で生きています。それぞれの生き物には、生まれてから死ぬまでの期間が決まっています。そして、今この瞬間も、時間は刻々と過ぎていきます。
人の寿命を100歳とすると、秒数にすると約31億5360万秒です。思っていたよりも少なく感じませんか。私たちは、与えられた時間の中で、人と出会い、愛し合い、時には争うこともあります。出来事はすべて時間の流れの中で生まれては消えていきます。相場も同じです。相場の材料というものは、人と関わりながら生まれては消えていくのです。過去の出来事から学ぶことは大切です。
でも、それよりも相場で重要なことは、今、何が起こっているかを正直に見ることです。最初の段階で出来事を良い悪いや好き嫌いで判断してしまうと、今、動いている相場の姿が見えなくなります。しっかりと見てから次の段階で判断することが大切です。
相場の経験者になるほど好き嫌いや思い込みが強くなりやすいものです。そして、これからの時間の中で何が起こるかと想像すると、相場の展開は面白くなってきます。なぜなら、これからも時間の流れの中で出来事は現れてくるからです。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)