【マーケットセンサー】超強気相場の裏側に隠れた電力株の魅力とは?
- 2024/2/6 13:39
- コラム
■円高・ドル安のシナリオと電気料金引き下げでベース銘柄復活の期待
日本の株式市場は、業績相場に突入し、天国銘柄と地獄銘柄がはっきり分かれている。米国の株式市場も、雇用統計の好調さで長期金利が上昇し、円安・ドル高となったが、ハイテク株は史上最高値を更新した。これらの超強気相場の裏側には、弱気相場や円高・ドル安の可能性が潜んでいるのではないかという不安がある。
とくに為替相場は、日銀の次回金融政策決定会合でのマイナス金利政策の解除の動きに注目が集まっている。もし円高・ドル安になれば、円高メリット株が買われる可能性が高まる。その中で、電力株は、かつてのベース銘柄としての地位を取り戻せるのだろうか?
■電力会社と電力工事株の相乗効果で、電力株の魅力が高まる
電力株は、福島原発事故以来、業績が悪化し、売り銘柄になってしまった。しかし、最近は、燃料価格の低下や電気料金の引き下げなどで業績が回復し、上方修正や黒字転換が相次いでいる。また、電力会社系列の電力工事株も、業績上方修正や自己株式取得などで好調だ。これらの動きは、電力株の魅力を高める要因となっている。
超強気相場の裏側に隠れた電力株の魅力に注目すべきだ。円高・ドル安のシナリオと電気料金引き下げで、電力株はベース銘柄としての復活の期待が持てるのである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)