【マーケットセンサー】超強気相場の裏側に隠れた電力株の魅力とは?

■円高・ドル安のシナリオと電気料金引き下げでベース銘柄復活の期待

 日本の株式市場は、業績相場に突入し、天国銘柄と地獄銘柄がはっきり分かれている。米国の株式市場も、雇用統計の好調さで長期金利が上昇し、円安・ドル高となったが、ハイテク株は史上最高値を更新した。これらの超強気相場の裏側には、弱気相場や円高・ドル安の可能性が潜んでいるのではないかという不安がある。

 とくに為替相場は、日銀の次回金融政策決定会合でのマイナス金利政策の解除の動きに注目が集まっている。もし円高・ドル安になれば、円高メリット株が買われる可能性が高まる。その中で、電力株は、かつてのベース銘柄としての地位を取り戻せるのだろうか?

■電力会社と電力工事株の相乗効果で、電力株の魅力が高まる

 電力株は、福島原発事故以来、業績が悪化し、売り銘柄になってしまった。しかし、最近は、燃料価格の低下や電気料金の引き下げなどで業績が回復し、上方修正や黒字転換が相次いでいる。また、電力会社系列の電力工事株も、業績上方修正や自己株式取得などで好調だ。これらの動きは、電力株の魅力を高める要因となっている。

 超強気相場の裏側に隠れた電力株の魅力に注目すべきだ。円高・ドル安のシナリオと電気料金引き下げで、電力株はベース銘柄としての復活の期待が持てるのである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る