日経平均700円高、3万7600円台に乗る、過去最高値(3万8915円)更新に現実味

銘柄 上がる 上昇 高い ストップ高

■けん引役が再び幅広くなりソフトバンクGだけといった異常さ後退

 2月13日午前の東京株式市場では、日経平均が一段高となり、午前9時40分にかけて737円34銭高(3万7634円76銭)まで上げて3万7600円台に乗り、1990年1月から2月以来、34年ぶりの高値に進んでいる。

 NY株式市場で9日にS&P500種が初の5000ドル台に乗り、12日にはNYダウが2日ぶりに終値で最高値を更新し、NASDAQ総合指数は一時約2年ぶりに最高値を更新。半導体株の活況高が継続し、NY株の好調さが目立ち、東京市場でも日経平均への寄与度の大きい半導体関連株の上げが目立ち、平均株価の上げを牽引している。

 前週後半は日経平均のけん引役としてソフトバンクG<9984>(東証プライム)が突出するケーズがあったが、13時は好決算だった東京エレクトロン<8035>(東証プライム)のほかレーザーテック<6920>(東証プライム)、ソニーグループ<6758>(東証プライム)、東京海上ホールディングス<8766>(東証プライム)などもけん引上位に並び、異常さが後退している。

 米系で国際分散投資を行う機関投資家などは、自国での運用資金が増えているため、対日投資の割合を現状維持にとどめたとしても振り向ける金額は拡大する形になっているもよう。また、1月に中国株式市場で日本株投信の人気過熱が伝えられたように、アジア地域での投資配分という点でも資金シフトが強まっているとの見方が出ている。株式市場関係者からは、日経平均の過去最高値3万8915円87銭(1989年12月12月29日)更新が現実味をともなってきたとの見方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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