ベステラは24年1月期予想を上方修正
- 2024/2/19 09:41
- 決算発表記事情報
(業績修正速報)
ベステラ<1433>(東証プライム)は2月16日の取引時間終了後に24年1月期通期業績予想の上方修正を発表した。受注が過去最高水準で推移していることに加えて、人材(工事監督)の採用が順調に推移しているため、完成工事高が想定以上に進捗している。老朽化プラント解体工事の増加などで中期的に事業環境は良好であり、積極的な事業展開で25年1月期も収益拡大基調だろう。株価は反発力が鈍く安値圏だが調整一巡感を強めている。上方修正を評価して出直りを期待したい。なお3月8日に24年1月期決算発表を予定している。
■24年1月期予想を上方修正
2月16日に24年1月期通期業績予想の上方修正を発表した。修正後の通期連結業績予想は売上高が23年1月期比70.4%増の93億円、営業利益が2億30百万円(23年1月期は2億15百万円の損失)、経常利益が4億20百万円(同94百万円の損失)、親会社株主帰属当期純利益が2億85百万円(同64百万円の損失)とした。配当予想は据え置いて23年1月期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は62.2%となる。
前回予想(23年9月8日付で売上高を上方修正、各利益を下方修正)に対して、売上高を13億円、営業利益を20百万円、経常利益を1億34百万円、親会社株主帰属当期純利益を90百万円、それぞれ上方修正した。受注が過去最高水準で推移していることに加えて、人材(工事監督)の採用が順調に推移しているため、完成工事高が想定以上に進捗している。経常利益と親会社株主帰属当期純利益については保険解約金の返還なども寄与する見込みだ。
老朽化プラント解体工事の増加などで中期的に事業環境は良好であり、積極的な事業展開で25年1月期も収益拡大基調だろう。
■株価は調整一巡
株価は反発力が鈍く安値圏だが調整一巡感を強めている。上方修正を評価して出直りを期待したい。2月16日の終値は971円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS32円16銭で算出)は約30倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約2.1%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS493円97銭で算出)は約2.0倍、そして時価総額は約87億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)