鹿島が画像AIを用いて技能者の人数と作業時間をリアルタイムかつ正確に自動で把握するシステムを開発

■自動化による正確な歩掛の把握と生産性の向上

 鹿島<1812>(東証プライム)は2月29日、建設業界における人手不足と技能者の高齢化に対応するため、画像AIと独自の解析アルゴリズムを用いた新システムを開発したと発表。このシステムは、作業エリア内の技能者の人数と作業時間をリアルタイムで正確に把握し、工事出来高と連携して歩掛を自動算出する。特許出願済みのこの技術は、建設現場の生産性向上に貢献する。

 従来の歩掛調査は多大な労力と時間を要し、正確なデータ取得には至らなかった。しかし、鹿島の新システムにより、複数のカメラを連携させて技能者の人数を識別し、歩掛を瞬時に算出できるようになった。これにより、建設現場での作業計画の精度が向上し、生産性の更なる向上が期待される。

 同社は、このシステムを橋梁建設以外の現場にも展開し、歩掛データの収集を通じて作業の生産性を一層向上させる計画である。また、ICTを活用した「現場の見える化」を進め、省人化と安全性の向上を目指していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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