■政策保有、まだ日立製の保有株あるが「2番せんじ」のため影響薄の見方
ルネサスエレクトロニクス<6723>(東証プライム)は3月4日、次第高となって続伸幅を広げ、午前11時にかけて6%高の2749.0円(160.0円高)まで上げて半月ぶりに2700円台を回復している。NY株式市場での半導体・AI関連株高、NASDAQ、S&P500種の2日連続最高値などを受け買い優勢。大株主の三菱電機<6503>(東証プライム)が2月28日に保有株式の売却を発表し、翌日は値下がりしたが、以後は切り返して三菱電機の発表前の水準(27日終値2594.0円)を奪回し、地合いの強さが注目されている。
三菱電機による売却は保有全株式5070万6885株(ルネサスエレの発行株数の2.85%、2023年12月31日現在)。2月29日に市場外取引で売却した。制作保有株としては、まだ日立製作所<6501>(東証プライム)の保有分が残っているとの指摘はあるものの、懸念材料としては「2番せんじ」になるため影響は小さいとの見方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)