■「資本政策の見直し」と「配当方針の変更・配当予想の修正」を発表
大林組<1802>(東証プライム)は5月5日の後場、一段と上値を追って始まり、20%高の1751.0円(294.0円高)まで上げて約6年半ぶりに2000年以降の最高値を更新している。4日の夕方、「資本政策の見直しについて」と「配当方針の変更および配当予想の修正」を発表し、後場に入っても好感買いが断続的に入っている。
2024年3月期の配当予想は、24年2月に開示した従来予想に対し30円増の51円(前年同期比でも30円の増配)に引き上げた。推進中の「大林グループ中期経営計画2022」(27年3月期まで)で「戦略的な株主還元」などを掲げ、配当方針を変更し、普通配当については従来どおり長期安定配当の維持を第一としつつ、配当の目安を自己資本配当率(DOE)3%程度から5%程度に引き上げることとした。
これを受け、5日の株式市場では、他の大手建設株も「戦略的な株主還元」などに踏み切るのではといった期待が広がり、大成建設<1801>(東証プライム)は7%高、鹿島は一時8%高など、ゼネコン株が軒並み大きく値上がりしている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)