■AI関連で急成長だが目先は過熱感の見方もあり「敬意」を表す場面も
さくらインターネット<3778>(東証プライム)は3月7日、再び一段高となり、午前9時30分過ぎには14%高の1万840円(1300円高)まで上げて2日ぶりに2010年以降の最高値を更新している。日証金が6日夕方、同社株の制度信用取引について「申込停止」(新規売りおよび買いの現引きにともなう申込み)を発動し7日取引分から実施するとしたことを受け、新たな売り建てが入らなくなるため買い安心感が強まる形になった。この措置が発動された銘柄については「一次規制(最初に発動された取引規制)は買い」というジンクスがあるため、特有の目先的な投機妙味が強まったようだ。
ただ、同社株は1月初の2000円台前半から5倍に急騰しており、相場の過熱感は参加者の誰もが薄々感じながら相場を張っているとみられている。同社株は生成AIの普及によるサーバー需要の急激な拡大を追い風に急成長する銘柄と位置付けられているが、目先は取引監督当局に「敬意」を表す場面も必要との見方が出ている。
この措置が発動された銘柄については、実施直後は急伸する例が少なくないものの、次第に上げ一服の休養相場に移行することが少なくないとされている。新規の売り建てが入らなくなるため、目先はいいとしても、将来的な買い戻しの原動力になる売り建てが停止されることによって需給的には急騰しづらくなり、値幅妙味の後退につながるためとみられている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)