日本コークス工業の出直り急、CCVD(触媒気相蒸着)技術によるカーボンナノファイバーなどの新製法に期待集まる

■NEDOに採択との発表を受け18%高、今3月期は復配を予定

 日本コークス工業<3315>(東証プライム)は3月6日、時間とともに上げ幅を広げ、午前10時30分を過ぎては18%高の146円(22円高)まで上げて2022年5月以来の140円台に進んでいる。6日付で、開発中のCCVD(触媒気相蒸着)技術によるカーボンナノファイバー等の製造がNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)に採択されたと発表しており、買い材料視されている。今3月期の配当は2期ぶりの復配を予定している。

 発表によると、この新技術は、CO2から炭素材を製造する通常のプロセスと異なり、コークス炉ガスを使用する独自の方法で、従来の製法に比べ、炭素材を安価に製造することが可能。CO2排出量の削減にもつながる。製造した炭素材については、自動車業界でニーズのある電池の導電材や、タイヤの材料であるカーボンブラック等への利用が期待されている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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