【株式市場】日経平均は90円高、後場ダレ模様に転じるが底堅く4日ぶり反発

◆日経平均は3万9688円94銭(90円23銭高)、TOPIXは2726.80ポイント(8.26ポイント高)、出来高概算(東証プライム)はSQ算出にともなう売買が加わり22億3578万株

 3月8日(金)後場の東京株式市場は、前場上げた半導体関連株の中に中盤から軟化する銘柄がみられ、自動車株もホンダ<7267>(東証プライム)を除くと軟調になり、今夜判明する米雇用統計を見極めたいとの理由で手控える様子がみられた。一方、みずほFG<8411>(東証プライム)は一段と強張って始まり、第一生命HD<8750>(東証プライム)は中盤にかけて一段高など、マイナス金利の解除が春闘の賃上げ率5%突破を受けて早まるとの見方で活況高。鹿島<1812>(東証プライム)も一段と強張り、大手建設株も株主還元の拡大期待が強まり活況だった。日経平均は13時前に本日の高値3万9989円33銭(390円62銭高)をつけ、その後は次第にダレ模様となったが大引けも堅調で4日ぶりの反発となった。

 後場は、サイボウズ<4776>(東証プライム)が一段と上げタイでの「kintone」契約500社をめざす現地法人の3月初開設など材料視され、ソースネクスト<4344>(東証プライム)は子会社の上場準備など材料視され大引けまで買い気配のままストップ高。メンバーズ<2130>(東証プライム)も大引けまで買い気配のままストップ高となり生成AIによるLCA(ライフサイクルアセスメント)新サービスなど好感。阿波製紙<3896>(東証スタンダード)は水処理用材が半導体工場向けに増勢とされ2日連続ストップ高。テクミラホールディングス<3627>(東証スタンダード)は任天堂向け新ゲームの出足快調とされ大引けまで買い気配のままストップ高。伊勢化学<4107>(東証スタンダード)は曲がる太陽電池素材の原料を製造とされ政府の普及推進策に乗るとされ活況高。ジェネレーションパス<3195>(東証グロース)はラオスでの子会社設立と丸八ホールディングス<3504>(名証メイン)との立ち上げ時の製造委託など好感され急伸。

 東証プライム市場の出来高概算は朝方のSQ算出にともなう売買が加わり22億3578万株(前引けは12億8243万株)、売買代金は6兆3949億円(同3兆7228億円)。プライム上場1656銘柄のうち、値上がり銘柄数は1118(前引けは1141)銘柄、値下がり銘柄数は489(同469)銘柄。

 東証33業種別指数は21業種(前引けは25業種)が値上がりし、値上がり率上位は、建設、銀行、電力ガス、鉄鋼、保険、石油石炭、繊維製品、水産農林、金属製品、不動産、ガラス土石、非鉄金属、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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