■自社株買い発表銘柄の中には「寄り天」もみられる中で異彩の展開
アース製薬<4985>(東証プライム)は3月11日の後場、一段高の4325円(155円高)で始まり、約1週間ぶりに4300円台を回復して出直りを強めている。トコジラミの発生拡大が再び伝えられて買い材料視されている上、前取引日・8日に自社株買い(自己株式の取得)を発表したことも好感買いの要因になっている。ほぼ同時に自社株買いを発表した銘柄の中には「寄り天」(朝寄りを高値に伸びきれず寄り付き天井)の銘柄も見受けられるのに対し、値動きの強さが注目されている。
発表した自社株買いは、50万株(自己株式を除く発行済株式総数の2.26%)、取得総額20億円を各上限として、2024年3月11日から同年7月31日までの予定で行うとした。また、トコジラミについては、「トコジラミが発生した国内施設をまとめたGoogleマイマップ登場」(gooニュース3月8日12:03)との記事がみられるほか、11日には午前8時からのテレビ情報番組で「スーパートコジラミ」が取り上げられた。同社の殺虫剤への期待が再び強まったようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)