日本ゼオンが革新的な視覚効果を持つ新素材を開発、見る角度で色が変わる

■光学フィルム事業の用途開発から生まれた広帯域化コレステリック液晶素材

 日本ゼオン<4205>(東証プライム)は3月14日、光学フィルム事業などで培った独自技術によって革新的な視覚効果を持つ新素材を開発したと発表。この新素材は、光の反射を利用したさまざまな視覚効果を実現できる広帯域化コレステリック液晶。これは、ゼオン独自設計の液晶材料および特殊な塗工プロセスにより、コレステリック構造のらせんピッチをナノオーダーレベルで制御し、フィルムに成形したもの。

 同社は、この超精密に構造を制御したフィルムや、これを粉砕しフレーク化して印刷したものに、革新的な視覚効果を持たせることに成功。この新素材は、これまでにない新しいデザイン素材としての利用や、独自製造技術により偽造防止目的での活用が期待される。また、機能的でありながら人々に楽しさも提供できる可能性を秘めている。なお、この新素材は現時点では研究開発品であり、今後の市場開拓に向け、開発を進めていく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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