■新築マンションにシェアサイクル導入、農地では作物を栽培しながらソーラー発電
シナネンHD(シナネンホールディングス)<8132>(東証プライム)は3月15日、一段と上値を指向する相場となり、午前10時40分にかけて4930円(120円高)まで上げて3日連続、上場来の高値を更新している。シェアサイクル「ダイチャリ」を新築マンションに導入と3月初に発表してから上げピッチを強めており、15日はNY原油相場の4か月ぶり80ドル台乗せも買い材料視されているもようだ。底流には、事業の多角化による業績回復への期待も強いものがあるとみられている。
シェアリング関連事業への取組としては、24年1月に、同社グループ初となるソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)の自社運営を開始と発表した。ソーラーシェアリングは、農地に太陽光発電設備を設置し、農作物を栽培しながら発電を行う取り組みだが、新設にあたっての適地は減少傾向。その一方で、全国の耕地面積は432万5000haにのぼり、今後の太陽光発電設備の新設にあたっては、農地の有効活用が期待されている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)