【株式市場】欧米株の全面安を受け日経平均は2段下げに突入し材料株を個別物色

株式市場

◆日経平均の前引けは1万7155円85銭(489円26銭安)、TOPIXは1393.82ポイント(44.85ポイント安)、出来高概算(東証1部)は12億8353万株

チャート12 29日前場の東京株式市場は、欧州株式の全面安とNY株の急反落、円高などを受けて主な株価指数が急落の始まりとなり、日経平均は11時にかけて593円05銭安(1万7052円06銭)まで大幅続落の場面があった。前引けは489円26銭安の1万7155円85銭。8月下旬以降の下げ局面で9月8日の安値を割り、2段下げ相場に突入した。

 三井物産<8031>(東1)が一時8%安と2日続けて年初来安値を更新し、スイスの公正取引委員会に当たる当局が貴金属取引の談合の疑いでUBSグループや三井物産などを調査との報道が嫌気され、大手商社が軒並み急落。また、第一中央汽船<9132>(東1)が民事再生法を申請と伝えられ、筆頭株主の商船三井<9104>(東1)が朝方はヤリ気配で急落。材料株を選別買いする展開になり、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ<6090>(東マ)が特許をライセンス供与と伝えられて急伸し、ジェーソン<3080>(JQS)は業績予想の増額が好感されて急伸。

 東証1部の出来高概算は12億8353万株、売買代金は1兆2494億円。1部上場1894柄のうち、値上がり銘柄数は83銘柄、値下がり銘柄数は1784銘柄。94%が値下がりした。

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