【株式市場】前場の日経平均は406円高、配当・優待の買付期限で円安も進み次第高、配当再投資への期待も

◆日経平均は4万804円85銭(406円82銭高)、TOPIXは2805.45ポイント(26.45ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は8億491万株

 3月27日(水)前場の東京株式市場は、円安が一段進む様子になった上、3月期末の配当や優待を確保するための買付期限(権利付最終日)とあって配当狙いの買いも少なくないようで、トヨタ<7203>(東証プライム)が朝寄り後に上場来高値を更新し、優待品も手厚い日清オイリオG<2602>(東証プライム)は上場来高値に接近、JT<2914>(東証プライム)、みずほFG<8411>(東証プライム)なども上げた。「公示地価」を受けて住友不<8830>(東証プライム)が上場来高値など不動産株も高い。日経平均は119円高で始まり、連動運用するファンドなどによる配当再投資にともなう指数先物への買いが過去最大規模との報道もあり、次第高となって前引け間際には413円18銭高(4万811円21銭)まで上げた。

 西華産業<8061>(東証プライム)が急伸し26日の薄暮に大幅増配を発表したため駆け込み的な配当狙いの買いも加わったとの見方。コーセー<4922>(東証プライム)は仏系証券による投資判断の引き上げなど伝えられて活況高。TBグループ<6775>(東証スタンダード)は最新の「タッチ券売機」の4月中旬販売開始などに期待強まり一段と出直り拡大。NaITO<7624>(東証スタンダード)は今期の大幅増益予想など好感され急伸。上場2日目のソラコム<147A>(東証グロース)はストップ高。

 3銘柄が新規上場となり、コロンビア・ワークス<146A>(東証スタンダード)3745円(公開価格3300円の13%高)で初値をつけた。シンカ<149A>(東証グロース)は1671円(公開価格1320円の26%高)で初値。ダイブ<151A>(東証グロース市場)は午前11時過ぎに3225円(公開価格1820円の77%高)で初値。

 東証プライム市場の出来高概算は8億491万株、売買代金は2兆2738億円。プライム上場1655銘柄のうち、値上がり銘柄数は1364銘柄、値下がり銘柄数は263銘柄。

 東証33業種別指数は全33業種が値上がりし、不動産、その他製品、銀行、ゴム製品、パルプ紙、その他金融、建設、小売り、海運、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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