■食道がんを対象に「切らずに治療する」新薬候補にあらためて注目再燃
オンコリスバイオファーマ<4588>(東証グロース)は3月28日、時間とともに上げ幅を広げる相場となり、後場寄り後は9%高の684円(59円高)まで上げて約3週間ぶりに今年に入っての高値を更新している。26日付で「事業計画及び成長可能性に関する事項」を発表し、食道がんを対象に「切らずに治療する」新薬候補として開発中の『テロメライシン(OBP-301):腫瘍溶解性アデノウイルス治療薬』などについて開示。発表翌日の株価は前日比変わらずだったが、翌々日になって急に動意を強めている。
発表によると、開発中の『テロメライシン(OBP-301):腫瘍溶解性アデノウイルス治療薬』は、「“がんを切らずに治療する”ことにより、がん治療の歴史を塗り替えていく」ことをめざし、有効性評価:局所奏効率は、「24週の局所奏効率は58.3%であり、そのうち、局所完全奏効率は41.7%であった」。「これまでに重篤な副作用は認められていない」とし、「主な副作用は発熱51.4%、リンパ球数減少またはリンパ球減少症48.6%」。「こられの副作用は、軽度ないしは中等度、又は一過性の変化」で、「既存の食道がん治療で生じ得る、嘔吐・脱毛・造血器障害等の重篤な副作用は見られていない」とした。「先駆け審査指定を利用して、Phase2臨床試験データで承認申請を目指している」。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)