カシオ計算機が年初来の高値を更新、再生可能エネルギー由来の電力拡大や中国の製造業PMI改善を材料視

■4月1日から山形カシオの本社と山梨事業所の電気を再生エネ由来電力に

 カシオ計算機<6952>(東証プライム)は4月1日、次第に上げ幅を広げて6%高の1367.5円(71.5円高)まで上げ手3日ぶりに年初来の高値を更新し、2022年8月以来の1360円台に進んでいる。中国の3月の製造業PMI(購買担当者景気指数)が「50.8と予想以上に改善、半年ぶり節目越え」(ロイターニュース3月31日午後)と好転したことや、4月1日午前、「山形カシオの電力を再生可能エネルギー由来に切り替え」と発表したことなどが買い材料視されているようだ。

 4月1日から山形カシオの本社と山梨事業所で使用する電気を再生可能エネルギー由来の電力に切り替えた。両事業所の総電力量は約6400千kWhで、同社の国内の年間の電力使用量の約36%、グローバルでは約15%に相当し、温室効果ガス(Scope1+2)の排出量を国内で約59%、グローバルでは約16%削減できる見込みとした。この切り替えにより、すでに再生可能エネルギー由来の電力に変更している国内6拠点および海外1拠点を合わせると、国内の電力使用量の約89%、グローバルでは約39%が、再生可能エネルギー由来となる予定とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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