【株式市場】前場の日経平均は525円高、ガザの停戦協議に期待強まりほぼ全面高、石油株もしっかり

◆日経平均は3万9517円81銭(525円73銭高)、TOPIXは2735.20ポイント(32.58ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は7億7322万株

 4月8日(月)前場の東京株式市場は、前週末のNY株が雇用統計などを受けて全般に反発した上、「イスラエル、ガザ南部から大半の部隊撤収、エジプトで停戦協議再開へ」(ロイターニュース4月8日午前7:10)と伝えられたことも好感され、東証33業種別指数は鉱業を除く32業種が値上がりし、ほぼ全面高となった。原油価格の高騰要因が後退したため物価対策の利上げ圧力も後退、ホンダ<7267>(東証プライム)や三井不<8801>(東証プライム)が上げたほかグロース株の半導体関連株も軒並み出直りソシオネクスト<6526>(東証プライム)は高値を更新。業績予想を増額修正したキユーピー<2809>(東証プライム)は東証プライム銘柄の値上がり率1位となった。日経平均は399円高で始まり、午前11時にかけて625円28銭高(3万9617円36銭)まで上げ、前引けも上げ幅500円台で大幅反発基調となった。

 半導体関連株が全面高の中でディスコ<6146>(東証プライム)の上げも目立ち大手証券による目標株価6万2500円など好感。ケンコーマヨネーズ<2915>(東証プライム)はキユーピーの好決算と業績予想の増額・活況高を受けて高業績が見直され出直り拡大。ヤマト・インダストリー<7886>(東証スタンダード)は物流機器の大手で残業規制など受け需要拡大期待強く2日連続ストップ高。日本エンタープライズ<4829>(東証スタンダード)は5月決算予想の増額修正など受け急伸。アジャイルメディア・ネットワーク<6573>(東証グロース)は一段と出直りを強め、1月に開示した大口受注の解消を発表したが影響は限定的の様子。QPS研究所<5595>(東証グロース)は「内閣府大型案件の落札」や日本時間8日朝の米国での小型衛星打ち上げが材料視されストップ高。

 新規上場のイタミアート<168A>(東証グロース)は2000円(公開価格1600円の25%高)で初値をつけ、前引けは1729円(同8%高)。

 東証プライム市場の出来高概算は7億7322万株、売買代金は2兆403億円。プライム上場1652銘柄のうち、値上がり銘柄数は1287銘柄、値下がり銘柄数は317銘柄。

 東証33業種別指数は鉱業を除く32業種が値上がりし、証券商品先物、その他金融、機械、輸送用機器、サービス、卸売り、電気機器、精密機器、非鉄金属、石油石炭、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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