信越化学の出直り目立つ、半導体素材で国内新工場と伝えられ注目再燃、首相訪米で日米半導体戦略からの材料出現にも期待

■半導体シリコンで世界トップシェア、フォトレジストなどの封止材料は2位

 信越化学工業<4063>(東証プライム)は4月9日、2日続伸基調となり、取引開始後に6410円(218円高)まで上げて約3週間前につけた実質的な上場来の高値6926円に向けて出直りを続けている。「半導体素材で56年ぶり国内新工場、供給網強化」(日経電子版4月8日夕方)と伝えられ、注目が再燃した。また、株式市場関係者からは、岸田首相が8日訪米の途に就いたことを受け、日米の半導体戦略からも新たな展開が出る可能性を想定して注目する様子がある。

 同社は半導体シリコン、合成石英で世界トップシェアを占め、フォトレジストなどの半導体封止材料は2位を占めている(同社ホームページより)。報道は、「半導体の製造装置や素材は(中略)戦略物資として各国が半導体産業の集積を進めており、日本でも素材まで含めたサプライチェーン(供給網)づくりが本格化する」とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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