大塚HD、成人の心的外傷後ストレス障害治療薬の新効能申請を米国食品医薬品局に提出

■ブレクスピプラゾール、PTSDに対する新たな治療選択肢として期待

 大塚ホールディングス<4578>(東証プライム)は4月9日、子会社の大塚製薬とH.ルンドベックA/Sと共に、成人の心的外傷後ストレス障害(PTSD)治療用として「ブレクスピプラゾール」と「セルトラリン」の併用療法の新規効能追加申請を米国食品医薬品局(FDA)に提出したと発表。この申請は、3つの臨床試験の結果に基づいており、そのうち2つの試験で統計学的に有意な改善を示した。FDAは申請から60日以内に受理可否を判断し、74日以内に審査種別を決定する予定。

 PTSDは、心的外傷を経験したことにより発症する精神疾患であり、米国では1300万人以上が罹患している。ブレクスピプラゾールは、大塚製薬が開発した新規抗精神病薬で、現在約60の国と地域で使用されている。2023年5月には、アルツハイマー型認知症に伴うアジテーションの効能で米国FDAの承認を受けた。

 大塚製薬とルンドベック社は、同申請に関する詳細なデータを、本年5月28日から31日まで米国フロリダ州マイアミで開催される米国臨床精神薬理学会で発表する予定。これらの情報は、PTSD治療の新たな可能性を示すものであり、医療界における注目の的となっている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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