■線路の点検を自動化する「線路設備不良判定AI」を開発
Laboro.AI<5586>(東証グロース)は4月10日、続伸基調となって出直り幅を広げ、前場14%高の1822円(218円高)まで上げて約1週間ぶりに1800円台を回復し、後場も1800円前後で強い相場となっている。訪米中の首相が米財界幹部と会合し、米マイクロソフトが日本で29億ドル(約4400億円)を投資と伝えられ、サーバー関連株やAI関連株が活況高となっている上、株式市場関係者の中には「水素列車」にかかわる銘柄としても注目する様子がある。
2月に、株式会社日本線路技術(東京都足立区)と共に線路設備の機能不全や異常を自動判定する「線路設備不良判定AI」を開発と発表済み。直近になって、「水素燃料電池で動く鉄道車両のローカル線への導入に向け、官民が動き出す。地方で今も走るディーゼル車を水素列車に転換する」(日経電子版4月9日夜)と伝えられたことを受け、この判定AIの出番に期待して同社株が注目されている。線路の点検や保守などでは多くが目視による確認が行われており、膨大な人手と労力を要するため、AIによる代替の余地は大と見られている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)