ラクオリア創薬の導出先Syros社、急性骨髄性白血病治療薬候補「タミバロテン」について米国FDAからファストトラック指定取得
- 2024/4/11 07:35
- IR企業情報
■RARA遺伝子過剰発現を伴う未治療患者を対象とした3剤併用療法で、従来の治療法より高い寛解率を達成
ラクオリア創薬<4579>(東証グロース)は4月10日、連結子会社のテムリックが開発した急性骨髄性白血病(AML)治療薬候補「タミバロテン」について、米国食品医薬品局(FDA)からファストトラック指定を取得したと発表。
ファストトラック指定は、重篤な疾患に対する治療薬候補の開発を促進し、審査プロセスを迅速化する制度。非臨床または臨床試験データから、未だ満たされていない医療ニーズに対処できる可能性性が示された薬剤候補に対して適用される。
タミバロテンは、レチノイン酸受容体αサブタイプ(RARα)選択的な作動薬。RARA遺伝子過剰発現を伴う未治療AML患者を対象とした第Ⅱ相臨床試験(SELECT-AML-1)の中間解析において、タミバロテン/ベネトクラクス/アザシチジンの3剤併用療法は、従来の化学療法が適さない患者さんにおいても高い有効性を示した。
テムリックは、Syros Pharmaceuticals Inc.との連携を強化し、タミバロテンの開発と承認に向けて迅速に取り組んでいく。今回のファストトラック指定取得により、タミバロテンの開発と承認が加速され、従来の治療法では十分な効果が得られなかったAML患者さんにとって新たな治療選択肢となることが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)