■さくらネットの大相場の再現を期待、「目立ち過ぎ」は警戒の様子
さくらケーシーエス<4761>(東証スタンダード)は4月12日、買い気配で始まり、3日連続ストップ高の2599円(500円高、24%高)で始値をつけ、急伸一段高となっている。銀行系の計算センターを源流にデータセンター分野の拡大などに注目が集まり、直近は米マイクロソフトが日本国内でデータセンター関連投資を2年間で29億ドル(約4400億円)と伝えられたことや、「台湾勢、AIサーバー増産、鴻海やクアンタ、米ITから受注」(日本経済新聞4月12日付朝刊)などを受けて騰勢を強めている。
株式市場関係者からは、一説、「第2のさくらインターネット<3778>(東証プライム)」の声も聞かれ、さくらインターネットの株価が2023年11月の1100円前後から24年3月に1万980円まで10倍近い値段まで急騰した相場を想定して臨む向きもあるもよう。12日はさくらインターネットも再び出直りを強めて15%高となっているが、信用取引規制を受けるなどで「目立ち過ぎた」とされ、さくらケーシーエスへの注力が強まったようだ。ただ、急騰相場には急落と背中合わせの面がある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)