富士フイルムが北米新拠点に1800億円投資、抗体医薬品の生産能力増強へ
- 2024/4/12 14:20
- プレスリリース
■2028年稼働予定の増強設備、抗体医薬品原薬の大量生産に向けて
富士フイルムホールディングス<4901>(東証プライム)の富士フイルムは4月12日、バイオ医薬品の開発・製造受託事業を加速するため、北米の新拠点に約1800億円を投資すると発表。この投資は、ノースカロライナ州に建設中の新拠点における抗体医薬品の原薬製造設備の増強を目的としている。増強設備の稼働開始は2028年を予定、抗体医薬品市場の成長に対応する。
抗体医薬品の生産能力増強に向け、2万リットルの動物細胞培養タンクを追加導入。デンマーク拠点では既に6基が稼働中であり、14基の追加とノースカロライナ新拠点での8基の導入が進行中。これにより、ノースカロライナ新拠点では合計16基のタンクが稼働し、北米で最大級の原薬生産能力を有することになる。
ノースカロライナ新拠点は、原薬製造から製剤化・包装まで一貫して受託可能であり、全エネルギーを再生可能天然ガスや太陽光発電で賄い、CO2排出ゼロを目指していく。また、LEEDゴールド認証取得を見込んでおり、CSR計画「Sustainable Value Plan2030」に基づく環境目標達成にも貢献するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)