■2028年度にはコストを引き下げ、EVの価格をガソリン車と同等にする計画
日産自動車<7201>(東証プライム)は4月16日、神奈川県の横浜工場で、建設中の全固体電池のパイロットラインを報道陣に披露した。同社は「Nissan Ambition 2030」という長期ビジョンのもと、2028年度までに全固体電池を搭載した電気自動車(EV)の市場投入を計画している。全固体電池は、従来のリチウムイオン電池に比べて約2倍のエネルギー密度を持ち、充放電性能が優れているため、充電時間の短縮が可能であり、低コスト化も見込まれる。
同社は、分子レベルでの電池材料研究からEVの開発、さらにはEVを活用した街づくりに至るまで、幅広い研究開発を行っている。これらの経験を活かし、全固体電池の実用化に向けた開発を進めている。2028年度には全固体電池のコストをkWhあたり75ドルに、その後65ドルに引き下げることで、EVの価格をガソリン車と同等にする計画である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)