【株式市場】日経平均は761円安、2日続落、後場は中東情勢に加え中国景気も注視されるがディフェンシブ株など堅調

◆日経平均は3万8471円20銭(761円60銭安)、TOPIXは2697.11ポイント(56.09ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は19億7840万株

 4月16日(火)後場の東京株式市場は、香港市場に上場する中国の中堅不動産会社の株価が急落しているとされ、イスラエルの「倍返し」的な報復への懸念に加えて様子見姿勢が強まった様子。日経平均は一段軟化して始まり、13時前には910円48銭安(3万8322円32銭)まで下押した。ただ、中国景気に不安感がある割にファナック<6954>(東証プライム)や資生堂<4911>(東証プライム)は後場一段と強含んで堅調。中盤からはソニーG<6758>(東証プライム)や明治HD<2269>(東証プライム)も小高くなり、日経平均も下値もみあいから徐々に持ち直して大引けは2日続落だが底堅かった。

 後場は、明治ホールディングス<2269>(東証プライム)がジリ高傾向に転じて13時頃から小高くなり、キッコーマン<2801>(東証プライム)もジリジリ値を戻して終盤は堅調。ディフェンシブ銘柄に資金が退避する様子となったほか、AGS<3648>(東証スタンダード)は「サプライヤー・マネジメント・クラウド」への期待や国家的な情報セキュリティ強化戦略に乗るとされて前場ストップ高となったまま大引けまで買い気配。さくらケーシーエス<4761>(東証スタンダード)も前場に続き13時頃から再びストップ高となり、米オープンAI社の日本法人設立、事業本格化との発表など材料視。ジーネクスト<4179>(東証グロース)もオープンAI社の日本法人が材料かとの見方で前場ストップ高に達したまま大引けまで買い気配。ギックス<9219>(東証グロース)は今期27.0円の初配当、来期からは中間・期末合計53.5円配当など好感され大引けまでストップ高買い気配。

 16日新規上場となったWill Smart<175A>(東証グロース)は取引開始後に1580円(公開価格は1656円)で初値をつけ、高値は前場の1780円(公開価格の7%高)、大引けは1722円(同4%高)だった。

 東証プライム市場の出来高概算は19億7840万株(前引けは9億5056万株)、売買代金は4兆7836億円(同2兆2910億円)。プライム上場1652銘柄のうち、値上がり銘柄数は169(前引けも169)銘柄、値下がり銘柄数は1465(同1473)銘柄。

 東証33業種別指数で値上がりした業種は精密機器、医薬品の2業種(前引けは精密機器1業種)にとどまった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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