協立情報通信は24年3月期業績予想を上方修正、増収増益幅拡大

(業績修正速報)
 協立情報通信<3670>(東証スタンダード)は4月17日の取引時間終了後に24年3月期業績予想(第2四半期から非連結決算に移行)の上方修正を発表した。ソリューション事業、モバイル事業とも順調に推移し、前回予想に対して増収増益幅(23年3月期連結業績との比較)が拡大した。さらに25年3月期も積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は戻り高値圏から反落してモミ合う形だが調整一巡感を強めている。業績予想の上方修正に加え、高配当利回りなど指標面の割安感も評価材料であり、上値を試す展開を期待したい。

■24年3月期業績予想を上方修正、増収増益幅拡大

 上方修正後の24年3月期の業績(非連結)予想は、売上高が54億69百万円、営業利益が2億82百万円、経常利益が2億86百万円、当期純利益が2億37百万円とした。なお配当予想は据え置いて23年3月期と同額の55円(期末一括)としている。予想配当性向は27.7%となる。

 前回予想(売上高52億円、営業利益2億50百万円、経常利益2億56百万円、当期純利益2億23百万円)に対して、売上高は2億69百万円、営業利益は32百万円、経常利益は30百万円、当期純利益は14百万円、それぞれ上回る見込みとした。

 100%子会社の神奈川協立情報通信を23年7月1日付で吸収合併し、第2四半期から非連結決算に移行したため、23年3月期の連結業績(売上高49億83百万円、営業利益1億84百万円、経常利益1億92百万円、親会社株主帰属当期純利益1億23百万円)との比較で見ると、売上高は10%増収、営業利益は53%増益、経常利益は49%増益、当期純利益は93%増益となる。

 ソリューション事業では、改正電子帳簿保存法やインボイス制度への対応を契機とした業務DX化需要、奉行10シリーズのサポート終了に伴うバージョンアップ・クラウド化需要が好調に推移した。モバイル事業では、モバイル端末販売の過剰な値引きを抑制するとともに、不採算店舗閉鎖などの効率化により収益性が改善した。

 24年3月期はソリューション事業、モバイル事業とも順調に推移し、前回予想に対して増収増益幅が拡大した。さらに25年3月期も積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は戻り高値圏から反落してモミ合う形だが調整一巡感を強めている。業績予想の上方修正に加え、高配当利回りなど指標面の割安感も評価材料であり、上値を試す展開を期待したい。4月17日の終値は1728円、前期推定PER(会社予想のEPS198円55銭で算出)は約9倍、前期推定配当利回り(会社予想の55円で算出)は約3.2%、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS1578円86銭で算出)は約1.1倍、そして時価総額は約21億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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