■EV専用工場とバッテリー工場の建設を含む包括的な検討開始
ホンダ<7267>(東証プライム)は4月25日、北米における将来的な電気自動車(EV)需要の増加に対応するため、カナダでEVの包括的バリューチェーン構築に向けた検討を開始したと発表。この検討には、EV専用の完成車工場およびEV用バッテリー工場の建設、さらにはバッテリーの主要部材をカナダ国内で生産する体制の確立が含まれる。
予定されているEV工場は、年間最大生産能力が24万台で、2028年の稼働を目指す。バッテリー工場は年間36GWhの生産能力を持ち、新たに約1000人の雇用創出が見込まれる。また、バッテリーの主要部材に関しては、POSCO Future M Co.,Ltd.と旭化成株式会社との合弁による生産工場の立ち上げが検討されている。
総投資額は約150億カナダドル(約1兆7000億円)を想定し、カナダ連邦政府およびオンタリオ州からの補助金を受ける予定。ホンダは2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、2040年にはEV・FCEVの販売比率を100%とする計画であり、北米市場におけるEV生産体制の基盤強化が進行中である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)