■暖冬、寒波、曇天が招いた『収穫量激減』、物流コスト上昇が追い打ち!
農業総合研究所<3541>(東証グロース)は4月26日、ブロッコリーとキャベツの価格高騰についての分析を発表した。原因は気象条件の変化、ブロッコリーの人気急上昇、物流コストの上昇が重なったことである。
今年の暖冬に続く寒波と曇天が重なり、ブロッコリーとキャベツの生育が早まり、収穫量が減少した。結果、ブロッコリーの出荷量は増加したものの価格は22.1%上昇し、キャベツの出荷量は大幅に減少し価格も18.9%上昇した。
■指定野菜入りで急上昇!ブロッコリー人気が止まらない
ブロッコリーは来年から「指定野菜」に加わる予定であり、その栄養価の高さと調理の手軽さから人気が急上昇している。一方で、物流コストは「物流の2024年問題」と円安の影響で上昇しており、生産者は物流コストの負担を軽減するために、大都市圏ではなく近隣の都市圏に農産物を多く回すようになっている。
農業総合研究所は、気候の影響が徐々に緩和されているものの、価格高騰は5月中旬まで続くと見ている。キャベツはブロッコリーよりも価格変動が少ないが、これはキャベツが長持ちするため、収穫時期を調整しやすいからだという。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)