伊勢化学が上場来高値に向けて出直る、第1四半期の大幅増益を好感

■「曲がる太陽電池」の原料に向けさらなる業績向上の期待

 伊勢化学工業<4107>(東証スタンダード)は4月30日の後場、一段と強い相場になり、13時にかけて12%高の1万8690円(1990円)まで上げて約3週間前につけた上場来の高値2万750円に向けて出直っている。25日の15時に発表した第1四半期連結決算(2024年1~3月)が前年同期比で売上高33.4%増、営業利益35.7%増などと大幅な増収増益となり、改めて注目の強まる相場となった。

 ヨウ素の大手で、このところの相場では、業績への期待に加え、「曲がる太陽電池」の重要素材とされるペロブスカイト化合物の原料に連なるとされて目上がりしてきた。24年1~3月は、「ヨウ素の国際市況が引き続き堅調に推移したこと、加えて為替相場が円安になったこと」(決算短信)により、前年同期を大幅に上回る決算となった。月の業績予想は据え置いたが、引き続き期待の強い相場となっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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