【価格改定動向調査:帝国データバンク調べ】『食品主要195社』の2024年5月の結果発表

■5月の食品値上げは417品目、年間は7千品目突破「原材料高」値上げ再燃

 帝国データバンクは、2024年5月以降の食品価格改定動向についての調査結果を発表した。5月の食品値上げは417品目に達し、年間では7千品目を突破する見込みである。原材料の高騰や円安の進行が主な要因となっており、特にオリーブオイルや大型PETボトル飲料の価格が大幅に引き上げられた。2024年の値上げ品目数は10月までの累計で7424品目となり、平均値上げ率は18%に達している。

■「原材料高」が再燃「円安」値上げ、秋以降広がる可能性

 原材料価格の高騰は、猛暑や干ばつなどの天候不順が原因で、カカオ豆やインスタントコーヒーの原料となるロブスタ豆、オリーブなどが影響を受けている。また、円安が進行する中、輸入コストの増加や人件費の上昇が値上げ圧力を高めている。消費者の間では物価の高止まりが既定路線と捉えられ始めており、節約志向が根強く、プライベートブランド製品の購買量が伸長している。

■急速に進む「円安」が懸念材料、値上げ圧力は高止まり続く

 2024年後半の値上げは、店頭での値下げ圧力とコストアップの板挟みとなりながら、月平均1千品目前後、年間で最大1.5万品目の値上げペースで推移すると予想される。円安水準が長期化する場合、今秋にも円安を反映した値上げラッシュが発生する可能性がある。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る