【株式市場】前場の日経平均は216円安、米国のインフレを警戒し材料株や好決算株を選別買い

◆日経平均は3万8189円54銭(216円12銭安)、TOPIXは2725.70ポイント(17.47ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は8億8796万株

 5月1日(水)前場の東京株式市場は、米国時間の30日から1日に開催される金融政策会合FOMCが注視される中で、米30日発表のECI(雇用コスト指数)がインフレ圧力の強さを示したとされたため様子見姿勢が強まり、材料株や好決算株が買われる相場になった。大幅増益だったレーザーテック<6920>(東証プライム)や住友林業<1911>(東証プライム)は活況高。タムロン<7740>(東証プライム)は2日連続大幅高。30日にそろって3月決算を発表した電力株、JR各社などは増配の北陸電力<9505>(東証プライム)などが高い半面、原発の稼働時期が不透明な東京電力HD<9501>(東証プライム)は軟調。日経平均は298円安で始まり、午前10時過ぎの369円42銭安(3万8036円24銭)を下値に持ち直したが前引けは反落模様のままとなった。

 アイネス<9742>(東証プライム)が急伸し今期の大幅増益予想と増配を好感。JR西日本<9021>(東証プライム)は8%高となり、JR各社が30日にそろって3月決算を発表した中で自社株買いも発表した点など好感。ネクスグループ<6634>(東証スタンダード)は一時ストップ高の急伸となり、エッジAIによる画像解析などでの共同研究に期待高揚。ホーブ<1382>(東証スタンダード)はASEAN地域でのイチゴ市場開拓との歩道など好感され一時ストップ高。データセクション<3905>(東証グロース)は2日連続ストップ高となり4月上中旬に3倍高となった急騰相場の第2幕を期待の動きとか。オンデック<7360>(東証グロース)とリンカーズ<5131>(東証グロース)はV字型の急反発となり4月下旬の両社提携による新展開への期待再燃の見方。

 東証プライム市場の出来高概算は8億8796万株、売買代金は2兆5135億円。プライム上場1651銘柄のうち、値上がり銘柄数は338銘柄、値下がり銘柄数は1269銘柄。

 東証33業種別指数は3業種の値上がりにとどまり、電力ガス、陸運、水産農林、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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