【狙い場・買い場】鈴茂器工は今期減益を織り込む、9月中間期は上振れ
- 2014/12/17 10:34
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鈴茂器工<6405>(JQS)は、寿司・のり巻きロボット、おむすび・盛付けロボット他、食品工場向けロボット、炊飯システム、資材・器材、海外仕様機の製造・販売を行っている。
今2015年3月期第2四半期業績は、売上高が39億7600万円(前年同期比10.9%増)、営業利益が5億1700万円(同9.7%増)、経常利益が5億2300万円(同10.1%増)、純利益が3億0500万円(同9.0%増)に着地し、やや計画を上振れした。
同社独自の展示会「スズモフェア」を主要都市にて計画通り開催。主力製品である店舗向け小型ロボットを中心に、提案力の強化を図った上での営業活動を展開。海外については、アジア、南米、オセアニアの展示会に参加し、海外の顧客に寿司を知って頂くための積極的な営業活動を展開。また、子会社の株式会社セハージャパンについては、アルコール系洗浄剤・除菌剤や離型油等の販売拡大を展開しているほか、Suzumo International Corporationは北米を中心に積極的な販売に取り組んでいる。
通期業績予想は、売上高が77億円(前年同期比1.8%増)、営業利益が10億4000万円(同12.1%減)、経常利益が10億4000万円(同12.8%減)、純利益が6億1000万円(同11.8%減)を見込む。配当は期末一括15円を予定している。
株価は、1月22日につけた年初来の高値1198円から5月21日に年初来の安値842まで調整を挟んで6月24日高値1110円と上昇。その後は、1000円手前を上限にモミ合っている。のり巻きロボットが、人手不足に深刻な食品関連産業で、持ち帰りに対応したすし店やスーパー、総菜店向けに需要拡大が期待されている。この12月5日に2015年展示会開催の案内を公表しており、同社に対する関心が高まると予想される。ディフェンシブ姓も強く今期予想PER9倍台・PBR0.79倍と割安感があり、水準訂正高へ進む可能性がある。(信濃川)