ユニ・チャームが大きく出直り5000円台を回復、第1四半期の最高益など好感

■中国は低位安定だが新価値を提案、東南アジア、インド、中東で拡大

 ユニ・チャーム<8113>(東証プライム)は5月8日、大きく出直って始まり、取引開始後に6%高の5030円(296円高)まで上げて約2か月ぶりに5000円台を回復している。7日に15時に発表した第1四半期決算(2024年1~3月、IFSR)がこの四半期としては「売上高、コア営業利益、税引前四半期利益において過去最高を更新」(決算説明資料)。好調さを改めて見せつけられたとの声が出ている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比7.0%増の2362億81百万円となり、コア営業利益は同32.1%増の375億42百万円などとなった。「継続した価値転嫁の効果や原価低減などにより利益率が大幅改善」(同)。

中国では、引き続き景気の先行き不透明感により、流通在庫は圧縮され依然低いレベルで安定して推移したが、若年層をターゲットに継続的な新価値提案を実施した。引き続き、プレミアム商品を中心に前例のない数の新商品を発売していく。タイ、インドネシア、ベトナムなどでは、新コンセプト、高付加価値商品の展開を強化し、成長の加速を図っている。インドでは現地ニーズをコンセプトとした商品展開を強化し、店舗の拡大が順調に進み、高い成長率を継続している。さらに中東では、現地の習慣を捉えたオリーブオイルを配合した新商品などの積極的なマーケティング投資により、サウジアラビア国内販売が順調に推移したほか、近隣諸国への輸出も伸長し、高い売上高成長を実現した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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