ソフトバンク、経済産業省「クラウドプログラム」認定を受け1500億円投資、AI計算基盤を約37倍に拡張

■SB Intuitions、3,900億パラメーターLLM開発へ

 ソフトバンク<9434>(東証プライム)は5月10日、経済産業省の「特定重要物資クラウドプログラムの供給確保計画」の認定を受け、AI計算基盤を約37倍に拡張すると発表。2024年度から2025年度にかけて、国内複数拠点にAI計算基盤を新たに構築し、総投資額は約1500億円にのぼる。この拡張計画により、ソフトバンクは、日本語LLMの開発や、国内企業向けサービスの提供を加速させ、デジタル社会の発展に貢献していく予定としている。

 今回認定された計画では、ソフトバンクは、最新のNVIDIA Blackwell アーキテクチャ GPUを含むNVIDIAアクセラレーテッドコンピューティングを採用し、DGX B200システムを搭載したNVIDIA DGX SuperPODを導入する。このAI計算基盤全体の処理能力は25エクサフロップスに達し、現在稼働しているAI計算基盤の約37倍となる。同社は、この拡張計画により、経済産業省から最大421億円の助成金を受ける予定。

 同社は、拡張されたAI計算基盤上で、SB Intuitionsが2024年度内に約3900億パラメーターのLLMの構築を目指す他、約1兆パラメーターのLLMの構築を目指して開発に取り組んでいく。また、日本国内の企業や研究機関に対してサービスを提供する予定。

 今回のAI計算基盤の拡張は、ソフトバンクの長期ビジョンである「情報革命で人々を幸せに」の実現に向けた重要な取り組みである。ソフトバンクは、今後もAI技術の開発と社会実装を積極的に推進し、デジタル社会の発展に貢献していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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