【株式市場】日経平均は155円高、反発、選別色が一段と強まり後場ダレ模様だが底堅い

◆日経平均は3万8229円11銭(155円13銭高)、TOPIXは2728.21ポイント(14.75ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は後場増加し23億2067万株

 5月10日(金)後場の東京株式市場は、3月決算の発表が最盛期に入る中で、トヨタ<7203>(東証プライム)の発表(今回は8日)を過ぎたあたりから業績展望に見極めがつき始めて業績相場への期待が一巡することもあるとされ、株価指数や全体相場を買う動きは後退する様子となった。中で、後場寄り後に3月決算を発表した東洋水産<2875>(東証プライム)は大幅な上振れ決算など好感されて一段高。13時半に発表した日本ハム<2282>(東証プライム)は一時急伸したが再び安くなり、14時に発表した大和ハウス<1925>(東証プライム)も軟化。一方、海運株や石油株は堅調。日経平均は179円高で始まり、次第に値を消して13時半過ぎに52円93銭高(3万8126円91銭)までダレたが、大引けにかけては幾分持ち直して前日比で反発した。

 後場は、リログループ<8876>(東証プライム)が一段と上げ持分会社の譲渡益を今期計上など好感。その持分会社日本ハウズイング<4781>(東証スタンダード)は投資会社からのM&Aで終日買い気配のまま大引けまでストップ高。インフォコム<4348>(東証プライム)はソニーグループなどによるM&A観測報道で終日買い気配のまま大引けまでストップ高。日東紡<3110>(東証プライム)は9日発表の3月決算や今期予想が好感されて一段高。ジャパンエンジンコーポレーション<6016>(東証スタンダード)は大幅増益決算と株式分割が好感され終日買い気配のまま大引けまでストップ高。サンウェルズ<9229>(東証グロース)は今期も連続大幅増益の予想など好感され急伸したまま活況高。

 東証プライム市場の出来高概算は後場増加し23億2067万株(前引けは10億5936万株)、売買代金は5兆3172億円(同2兆8722億円)。プライム上場1651銘柄のうち、値上がり銘柄数は902(前引けは956)銘柄、値下がり銘柄数は701(同640)銘柄。

 東証33業種別指数は27業種(前引けは29業種)が値上がりし、値上がり率上位は、海運、石油石炭、金属製品、その他製品、鉱業、食料品、医薬品、機械、保険、不動産、証券商品先物、卸売り、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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