Lib Workの第3四半期は営業利益14.5%増加、国内初の3Dプリンターハウスを2月に公開、職人の高齢化問題など迫る中で注目集まる

(決算速報)
■ショッピングモール内モデルハウスへの出店、「マイホームロボ」拡大など加速

 Lib Work(リブワーク)<1431>(東証グロース)が5月10日の午後発表した2024年6月期・第3四半期連結決算(2023年7月~24年3月・累計)は、原価高騰が注文住宅業界の収益を圧迫する中で、製材加工会社をグループ傘下としたことをはじめ、グループ全体で原価削減に取り組み、粗利改善の効果が出てきたことなどにより、売上高は前年同期比9.4%増の101億36百万円となり、営業利益は同14.5%増の70百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同3.8倍の38百万円となった。

 この期は、建設用3Dプリンターを活用した国内初の3Dプリンターハウス「Lib Earth House」が完成し24年2月に公開。土を主な建築材料とした革新的な住宅で、工期の短縮に貢献できるほか、大工さんをはじめとする職人の高齢化、人材不足など、建設業界全体が抱える主要な課題の解決につながるため、業界全体の大きなイノベーションとなり得るものとして注目を集めている。さらに、主原料である土は調達が容易であることに加え、最終的に自然界に還すことができるため、持続可能な世の中の実現へ大きく貢献するものと注目されている。

 また、24年2月には、事業拡大を図ることを目的として新株式発行などで約11億円の資金調達を実施した。今後は、前述の3Dプリンターハウスの開発および早期の実販売化、関東及び九州圏内におけるショッピングモール内モデルハウスへの出店、さらに「マイホームロボ」などのプラットフォーム事業の拡大といった取り組みを加速させて行く計画だ。

 6月通期の連結業績予想は期初に開始した予想に変更はなく、売上高は170億円(前期比19.9%増)、営業利益は5億90百万円(同97.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3億70百万円(同2.1倍)。売上高は連続最高を更新することになり、各利益は22年6月の最高益に迫ることになる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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