六甲バターが高値更新などTPP合意に期待し関連株が活況高

株式市場

◆高値更新銘柄と出直りを強める銘柄の両方をにらむ

 六甲バター<2266>(東1・売買単位100株)は後場一段強含み、7.3%高の1964円(133円高)まで上げて上場来の高値をほぼ3ヵ月ぶりに更新した。TPP(環太平洋経済連携協定)交渉が大筋合意の見通しになったと伝えられて期待が高揚。林兼産業<2286>(東1)プリマハム<2281>(東1)井関農機<6310>(東1)日本農薬<4997>(東1)などが出来高をともない値上がりしている。

 関連株を見渡すと、値動きに大きく2つのタイプが見受けられ、六甲バターなどのような高値更新銘柄に対し、林兼産業のように下値固めから出直りを強める出遅れ修正高の銘柄がある。関連株人気が根強い場合は、高値更新銘柄が先行高しながら出遅れ銘柄が修正高に進むケースが少なくない一方、人気が散漫な場合は出遅れ銘柄の修正高が物色の中心になることもある。こうした意味で、TPP合意が成立するまでは関連銘柄が全体的に上げ、合意成立後は出遅れ株の修正高が中心になるとの予想もある。

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