【株式市場】前場の日経平均は14円高、中盤の259円安から回復、TOPIXは小安い

◆日経平均は3万8243円59銭(14円48銭高)、TOPIXは2728.03ポイント(0.18ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は9億9694万株

 5月13日(月)前場の東京株式市場は、3月決算の発表が最盛期に入り、決算内容や中期計画、株主還元方針などを吟味して選別買いする動きが活発となった。外部環境としては、イスラエル軍の再攻勢の懸念や、日銀が円安による物価上昇圧力を弱める目的で金利上昇を容認する可能性が言われるため、「投資の基本」の企業業績に立ち返らざるを得ない様子。株主還元の総還元性向の拡大を発表した三菱瓦斯化学<4182>(東証プライム)がストップ高で寄り付き、ホンダ<7267>(東証プライム)は為替前提が保守的との見方や大規模な自社株買いなど好感されて活況高。みずほFG<8411>(東証プライム)などの銀行株もしっかり。半面、不動産、海運などは軟調。日経平均は17円安で始まり、午前10時過ぎに259円53銭安(3万7969円58銭)まで下押したが、前引けにかけては44円29銭高(3万8273円40銭)まで上げて前週末比で続伸基調となった。

 メイコー<6787>(東証プライム)やユニプレス<5949>(東証プライム)が3月決算や配当政策など材料視されストップ高となり、クレスコ<4674>(東証プライム)は今期の増益幅拡大と6月の株式分割などで急伸高値。ヨネックス<7906>(東証スタンダード)は今期の大幅増配も好感されストップ高。ジャパンフーズ<2599>(東証スタンダード)はTOBなど材料視されストップ高。ASJ<2351>(東証グロース)は決算予想の上方修正が好感され年初来の高値。

 東証プライム市場の出来高概算は9億9694万株、売買代金は2兆3607億円。プライム上場1651銘柄のうち、値上がり銘柄数は747銘柄、値下がり銘柄数は850銘柄。

 東証33業種別指数は11業種が値上がりし、その他製品、精密機器、銀行、空運、情報通信、ガラス土石、パルプ紙、電気機器、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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